前作「ゲット・アウト」で有名になったジョーダン・ピールの新作です。
まず最初に、わたしはホラーが苦手です。
そしてこの映画はホラーです。
「怖かったら途中でやめてやるからな」という気持ちで見始めました。
ホラーと言っても、とくにスプラッタやびっくり系のものが苦手なだけなので、そういったシーンがなければ見れると思いました。
結果、大丈夫です!見れました!!
なんだかホラー映画にはまっちゃいそうです。
時々、血が飛んだり刃物を振り回したりはしているのですが、直接的に傷が映るシーンっていうのはほとんどないです。「いてててて見てられないたすけて」っていうよりは「うわっいたそう」ぐらいの感じです(分かりにくい?)
あと、びっくりシーンもほとんどないです。大体予測つくかな。どっひゃーってなるぐらいのびっくりはないです。「いやこれ絶対びっくりさせてくるやつやん」て思ったら、ただ静かにそこに佇んでいるだけ、って感じのシーンが多いですね。
見てるうちに分かってくるんですが、グロやびっくりで怖がらせてやろう、なんてことはしてこない作品です。
ホラー苦手でも見れると思います。
作品は非常に面白いし、見終わったあとにいろいろ考察したくなります。
血すら見るの無理!って人でなければ、ぜひおすすめします!
基本情報
- タイトル
- アス
- 原題
- Us
- 監督・脚本
- ジョーダン・ピール
- 出演
- ルピタ・ニョンゴ:アデレード・ウィルソン / レッド
- ウィンストン・デューク:ガブリエル・“ゲイブ”・ウィルソン / アブラハム
- エリザベス・モス:キティ・タイラー / ダリア
- ティム・ハイデッカー:ジョシュ・タイラー / テックス
- 音楽
- マイケル・エイブルズ
- 公開
- 2019年
- 上映時間
- 116分
あらすじ
1986年夏、アデレードは両親に連れられサンタクルーズの遊園地に来ていた。そこで迷い込んだミラーハウスで、アデレードはもう一人の自分と出会い、ショックで失語症になる。
現代、夫と二人の子供がいるアデレードは、家族と過ごす夏休みに再びサンタクルーズを訪れることになる。いくつかの不穏な偶然が重なり、過去を思い出して怖くなったアデレードは、家に帰りたいと夫ゲイブに相談する。その時、家の外には4人家族の影があった。ゲイブの忠告を聞かずに家に押し入ってきた4人は、アデレード達家族4人と同じ顔をしていた。
感想(ネタバレ)
最初のほうのオカルトちっくな演出は、オカルト大好きまめおかさんとしては最高でしたよ〜〜!!!d( ^ω^ )b
謎のうさぎの籠と、謎のテーマソング。ここのシーンがまあーーーー長い。いつおわるねん。と思いながらドキドキしながら見てました。
冒頭の、テザードの4人が外で佇んでいるシーンも良い。ゾクゾクします。
でもこのあとは割と・・・だんだんと・・・アクション!バトル!!!って感じになっていきましたね!
おかげさまであんまり怖がらずに見れました。倒せる敵っていうのが安心です。主要人物みんな強いし。
最後の方でアデレードがミラーハウスに入ったとき、フクロウ瞬殺してて笑いました。この数時間で戦闘力上がりすぎ。
あと、敵が幽霊じゃなくて、どちらかというとモンスター的な感じなので、心霊的な怖さがないですよね。プルートなんてもう犬だもん。声が犬すぎる。なんか笑っちゃった。ビジュアル的には仮面つけてて一番怖いんだけどさ。死ぬ前に車の前で指?ライター?をカチカチいわしてるシーンがめちゃくちゃかっけえ。
一番怖かったのは、家に押し入ってきたときのレッドの顔。頬杖つきながら笑ってるシーンがこわいこわいこわい。演技力すごすぎる。アデレードと同じ人とは思えないです。
しゃべったことが衝撃、声も衝撃だったけど、あの表情はゾワゾワしました。歩き方も独特で不気味さがありましたが、あれはバレエの動きだったんですね。
タイトルでUsって出た時は、ゆーえす?あめりか?て思ったんですけど、まさにその通りでしたね。
人種差別、といっても監督の前作ゲット・アウトのような黒人白人の問題ではなく、貧富の差の話ですね。生まれた場所が違うだけで、全く違う境遇で生きている人たちのことなんて、普段考えないですよね。十分恵まれてるのに、ゲイブのように他人と車のランクを比べたりね・・・しょーもないこと考えてますよね。かと言って、恵まれていない人と自分を比較して、「恵まれてて良かったー!」って思って生きていくのも、また違うんですけど。
冒頭で幼少期のアデレードがテレビを見てるときに映る「Hands Across America」のCMは1986年に行われたチャリティイベントです。大した成果が得られなかったとかで、賛否両論あるようですが。助け合うって、むずかしい。
もう一人の自分がいる、っていうのは「いつのまにか・・入れ替わってたーー!!!」ていうのが定番だと思うんですが、途中でゾンビパニック的になった時点でなんかもう何も考えられなかったです。考えるのをやめた。強いて言うなら、ジェイソンひょっとして入れ替わってる?とか思ってたんですけど、まあこれはまた後ほど。
家に奴らが押し入ってきてワーワーやってて、残りの尺どうすんのかなー、て思ってたら、タイラー一家もテザードに襲われてて、しかも街全体まで・・・・これは予想外でした。地下坑道がどうたらこうたらって、街全体の話だったのか〜〜と納得。
おてて繋ぎパフォーマンスはめちゃくちゃ広範囲まで続いてるし、これからどうするんだろう?と考えてたら・・・アデレードの過去が判明。
そうきましたかーー!!!!!
どんでん返し系の映画だって知らなくてよかった。ほんとによかった。失語症ってそうか、そういうことだったのか。レッドだけしゃべれるのはそういうことなのか。でも記憶は?共有してるのかな??別荘の合鍵の位置とか知ってたのはそういうことなのか、単に今まで真似してた動きから推測したのか・・ちょっとこの辺がよく分からないです。
あと疑問なのが、クローンが作られてたのはサンタクルーズだけなのか?じゃあ外部から来た人はどうなるんだろう?レッドとアブラハムの子供達が生まれたのも不思議・・・。全く同じ顔が生まれるんだろうか。最後のシーンの規模を見ると、サンタクルーズだけじゃなくてアメリカ全体の話なんですかねー。あのミラーハウスが出入り口の1個てことなんでしょうか。
で、ジェイソンですよ。口数少なかったり、最後、なぜかアデレードの顔を見ながら仮面を被ったり、実はテザードと入れ替わってるんじゃ?と思いました。
でもプルートの方は顔を火傷してるから、入れ替わってるとしたらその前だよなあ。
あと、地下で火を扱えるんだろうかっていう疑問。地上でジェイソンがライター遊びをしてたとしても、地下では手で動きを真似するぐらいしかできるんじゃないかな、と思うのですが。だって下手したら地下ごと大火事では・・・?あくまでも地上の人の動きを真似てるだけなんだし・・・。
入れ替わってるとしたら、最初のビーチのシーンなのかな。今までに家族であのビーチには来たことなさそうだし。でもあんな急に犬の真似うまくならないよなー。
ていうか、あれだけ顔に大火傷負ってたら、下手したらショック死しそうなのですが、というのはヤボですかね・・・。
地下に行ったときにうさぎがぴょこぴょこしてて、かわいい〜うふふ〜て思って見てたんですが、あれを・・・食べてるんですよね・・・・生で・・・・・・。
いやだ・・・・・。
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