マフィアと警察の内通者同士の攻防。映画「ディパーテッド」感想

レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンがお互い、警察とマフィアの内通者として裏の顔を持ちながら騙し合う！！みたいな映画です。マフィアだからお口が悪いのは仕方がない・・と思いきや、警察もクッッッソ口が悪いです。子供には悪影響かもね( ◠‿◠ )

マーティン・スコセッシ監督がアカデミー監督賞を受賞した作品でもあります。スコセッシ監督の映画が好きな人であれば間違いなく楽しめるのではないでしょうか！個人的にはスコセッシ監督の作品に出てるディカプリオがかなり好きなんですよね。

マフィアがテーマなので少し暴力的なシーンとかはありますけど、グロい！！てほどではないかと。グッドフェローズの方がきつかったかも。

基本情報
あらすじ
感想（ネタバレ）
「ディパーテッド」を視聴するなら

基本情報

タイトル
- ディパーテッド
原題
- The Departed
監督
- マーティン・スコセッシ
脚本
- ウィリアム・モナハン
出演
- ビリー・コスティガン：レオナルド・ディカプリオ
- コリン・サリバン：マット・デイモン
- フランク・コステロ：ジャック・ニコルソン
- クイーナン警部：マーティン・シーン
- ディグナム巡査部長：マーク・ウォールバーグ
- マドリン：ヴェラ・ファーミガ

音楽
- ハワード・ショア
公開
- 2006年
上映時間
- 150分

あらすじ

ボストン南部で育ったコリン・サリバン（マット・デイモン）は幼い頃にアイルランド系マフィアのボス、フランク・コステロ（ジャック・ニコルソン）と出会う。コリンは警察学校に入り優秀な成績で卒業し、警察にマフィアの内通者として侵入することになる。一方、ビリー・コスティガン（レオナルド・ディカプリオ）は犯罪者の多い家系で生まれ育ちながらも、彼もまた警察学校で優秀な成績を収める。ビリーはクイーナン警部からマフィア潜入という、危険な任務に任命される。
コリンを通して警察の捜査はコステロ側に筒抜けになっており、ビリーは疑われないようにコステロの信頼を勝ち取っていく。

感想（ネタバレ）

まず俳優陣が豪華！！ディカプリオのこういう役好きです。
あるあるだと思うんですけど、私が初めて見たディカプリオの映画がタイタニックで、その時はあんまり好きじゃなかったんですけど、その後色々と映画見始めて、こういうちょいワルな役とか、泥臭く足掻いてる役とかを見てだんだん好きになりました。

コリン役のマット・デイモンもヒーロー系の良い役が多いと思うんですけど、今回は表の顔はすごく信頼されて皆から頼られてる、いつもの感じで、実は裏の顔はめちゃくちゃ悪いっていう、ちょっと珍しい役だなと思いました。

コステロ役のジャック・ニコルソンはもうなんか・・・適役ですね。怖いですね。コステロと一緒に冬の洋館に行けって言われたら絶対行かないよ。（まあどこにも行きたくないが）

また、マドリン役のヴェラ・ファーミガは死霊館シリーズのロレインの人ですね。上品と言うか、なんか洗練された雰囲気で、医者感すごい。喋り方も仕草も頭良さそう・・・お嬢様・・・。
表の顔のコリンとはお似合いなんだろうけど、裏がマフィアに内通してるクソ野郎だから、この二人アンマッチすぎるだろうって思いました。結局なんかディカプリオといい感じになるけど。やっぱりね、ものすごく真面目で、ちゃんと生きてきた人って、どっかちょっと悪い男に惹かれるみたいなんがあるんですかね。しらんけど。

クイーナン警部が殺される時に、マフィア側の子分が住所間違えてたから、あいつら違うところに行っちゃって助かるのかな？？て思ったの。言い間違えただけかい。怪我して死にかけの人が「住所間違えて伝えたのに・・・」て言ったシーン。あらいやだ！！！て思ったら、なんと彼もスパイだったのね。彼は死んじゃったから喜べないけど、ラッキーだったね・・・。

ところでエンディング。っていうか、エレベーターを降りた所のシーンが衝撃的すぎて。
えっここで撃たれるの？？？ってほんとに声が出ました。「エッ・・・」って出ました。
もう完全にビリーを応援してたから、あとちょっとだーーってとこで殺されるのが意味わかんないし、もう一人の相棒の太っちょさんも殺されるし、しかももう1人内通者がいて、そいつも殺されてもう訳が分からねえ。

ところでお葬式にマドリン来てるけど、大丈夫なの？真実を知ってるの彼女だけでは？？彼女が伝えれば逮捕されるんじゃないのって思うのだけど。
結局、最後にディグナム巡査部長でてくるし、殺しちゃうし。あの人は休職してただけで、退職したわけじゃないよね？逮捕すればいいのにって思うけども。なんかちょっと納得いかない終わり方だなーっていう感じでした。
もっと全員殺すよりもきちんと裁いて欲しかった・・・。結局、コリンはマフィアを壊滅させた優秀な警察ってことで殉職しちゃったことになるわけよね。納得いかねえ！！！

タイトルがDeparted（亡くなった人たち）的な意味っぽいので、そういう救いのないエンディングなんだろうけど・・・。コリンもビリーも、本当の顔を知られずに死んでいってしまったのね・・。

ところでディグナム巡査部長ですが。いちいち警部の横でぶちぶちうるさいこと言ってるスネ夫みたいな役割だけど、あいつあんな勤務態度で金貰ってんのか。結局、最後まであんまり好きになれなかったよ！！！警部も止めろよって思うんだけども・・・。実際優秀な人なのかもしれないし、最後まで秘密を漏らさなかったっていうところは信用できるだけど、いかんせん口が悪すぎて。もうちょっと無駄口減らせば、効率よく仕事できんじゃないのって思っちゃう。

パルプ・フィクションが劇中でfuckを271回使用してて最高記録というのは有名な話ですけれども、この映画は記録にちょっと届かない、237回らしいです。どうでもいいね！！